不用品回収業者を利用して車やバイクを処分するときに気を付けること
乗らなくなった車やバイクを処分する際には、買取業者または不用品回収業者を利用するしかありません。なぜなら、各自治体では車やバイクの不用品回収は行っておらず、あくまでもナンバー登録を廃止する廃車処理までだからです。
ただし、処分する前にはナンバー返却といった廃車処分を適切に行わないと、不法投棄に加担したとして罰則を受けてしまう可能性があります。
そして、車やバイクの処分を行う際には、不用品回収業者に2種類あることを知っておきましょう。
車やバイクを買い取ってもらう形で手放すならば、古物商営業許可を確認する必要があります。古物商は全国各都道府県公安委員会へ届け出して認められた業者のみが古物商として買取できるので、買取額1万円以上ならば本人確認書類番号と共に古物台帳へ取引履歴が残ります。車やバイクを不用品回収してもらう際に買取となった場合には、正規の古物商営業許可を得ているのか確認しなければなりません。
古物商営業許可証は、運転免許証カバーのような手帳形式となっていて、取引前に身分証明として提示することになっています。店頭での買取を行う場合には、古物商プレートが店舗内に掲示されているので正規のものか確認しておきましょう。
一方、車やバイクの不用品回収に対して運搬費や処分費用を支払う場合には、一般廃棄物収集運搬許可業者の指定を受けている必要があります。各自治体の公式サイトで一般廃棄物収集運搬許可業者は許可番号順に全て掲載されているので、正規の業者かどうかはすぐに分かります。
個人で許可を得ている場合には、積載車両へ一般廃棄物収集運搬許可業者許可番号が明記されていて、証明書類を持参しているはずです。特に居住している市町村以外の地域から一般廃棄物収集運搬許可業者を装って不用品回収を行おうとしている業者は、回収した車やバイクを不法投棄または外国へ不正輸出する可能性が高いので注意しなければなりません。
不用品回収業者は本来忙しいので、各家庭を回ることは効率が悪く大半の一般廃棄物収集運搬許可業者は不用品回収業を流しで行っていない現状です。